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世界を驚かせた小さな車!ミニクーパーの登場とポルシェ911

世界的に見ても、コンパクトで美しいラインを持っており、愛好者が多数存在するのがミニクーパーでしょう。
このミニクーパーも、ラリーに参戦していた時期があります。
小さなボディにもかかわらず、ポルシェなどの競合を相手に大活躍していたのです。

かわいい車どころかとんでもない化け物車

ミニクーパーといえば、コンパクトなボディの車で、いうなればちっちゃいかわいい車であることは確かです。
ところが、このミニクーパーは、恐ろしいほど優れた車でもあり、今乗ってみてもわかるハンドリング感覚は、当時考えられないレベルでした。
もちろん、現代においてもミニクーパーと同じレベルのハンドリングを実現することは不可能に近いものです。

確かに、まだハイパワー化が進む前ではあったものの、世界中の自動車メーカーがグループNのようなレギュレーションで参加していました。
ミニクーパーは、非常に小さなボディで軽量であり、そこに実はのちに1275ccまで拡大するエンジンを積んでいたのです。
パワーウエイトレシオを考えれば、驚くほどの数値をはじき出していたことがわかります。
絶対値として馬力はたりませんが、それがタイヤに対する負担軽減ともなり、しっかりとしたマッチングになって行くのです。
小さなボディということもポイントで、悪路を走っていくことに関して有利に働いたことは確かでしょう。
ですが、もっと別の理由があったからこそ、ミニクーパーは勝ち続けていきます。

驚異的なハンドリング性能とポルシェ911の登場

ミニクーパーに乗ってみるとハンドリングの良さに気がつきますが、これは驚くほど低床化されたボディに、絶妙なエンジン位置とドライバーポジションが重心を下げたのです。
そのうえ、うまいこと重量配分が整い、バランスを作り上げました。
サスペンションなどは、すでにいじる必要がないほど完成されているといわれており、こうしたバランスが積み重なって、驚異的なコーナリングを作り出していくのです。

実際にこのミニクーパーは、1964年1965年1967年とモンテカルロラリーで総合優勝します。
1966年も言いがかりのような失格騒ぎがなければ、ほぼ優勝していたといわれているのです。

このミニクーパーを栄光から引きずり下ろしていくのは、ポルシェ911です。
このことからも、どれぐらいすごい車だったのか想像がつくでしょう。
そして、そのポルシェ911は、超軽量低重心のアルピーヌA11に破られることになり、そのアルピーヌはランチア・ストラトスという化け物に駆逐されていくことになるのです。